3rd demo “till you sleep” リリースによせて

お久しぶりです、kawairitsuギターボーカルの小島です。

さて、タイトルにもある通りですが…

kawairitsuは来る6/13に、

3rd demoとなる”till you sleep”を、
CDでの発売に先立ち配信リリースします。

今までの音源の例に漏れず、主要なサブスクや配信サイトにて聴くことができるようになります。要チェキ。

とても大切に作り上げた3曲なので、正直何から書けばいいのか、またどの程度書いていいものかと考えていたら、既に脳内で収拾がつかなくなっております。
とりあえずライナーノーツ的なものをつらつらと綴ってみますので、ティーザー等と併せてお楽しみいただけたらと思います。

では張り切って、レッツゴー。

1.ホームにて

今作において唯一、僕が作詞・作曲を担当している楽曲です。

この曲を思いついたきっかけは、大学時代のバンドサークルでの友人と宅飲みをし、酔って寝たその夢の中にこの曲が出てきたことです。
学校の体育館みたいなところで、俺と複数のプロミュージシャンが輪になって、この曲のAメロ(なんなら歌詞もまんまです)を合唱していました。あわてて目覚めてボイスメモに録り、その後シャワーを浴びていたらサビまでするっと出てきました。あんな経験は後にも先にももう無い気がする。

ちなみにどんなミュージシャンがいたかはあんまり覚えていないのですが、とりあえず向井秀徳氏がいたことだけはハッキリと覚えております。このKIOKUだけは貴様に伝えたかった。

夢に出てきたAメロに導かれるようにして、そこまで時間を掛けることなく、いわゆる「産みの苦しみ」的な感情とは無縁なまま完成させられた歌詞なので、テーマ的なものにもそこまで拘泥することはありませんでした。

ただ、書き上がった歌詞を見て想起されたのは、忘れていくこととか、大丈夫になっていくこととか、そういったことが救いではなく、虚しさとして映る瞬間の風景です。

気がついたらそんなような歌になっていましたが、常日頃から僕が無意識に考えていたテーマであることは間違いありません。
展開も言葉も拙作の中で一、二を争うくらいミニマルですが、個人的にはとても気に入っております。同じように気に入っていただけたら此れ幸いです。

2. I thought I’d be the (only) one.

この曲が完成するかなり前から桑山がスタジオで(僕のギターで)この曲のリフをよく弾いていたので、曲の形をなして上がってきた時には個人的に「待ってました」という感じがしたのを覚えております。

個人的解釈を多分に含みますが、この曲には歌詞にもメロにも、kawairitsuの標準形の一つといえる強度があると感じています。
我々3人で顔を突き合わせて「こういうテーマでいっせーので曲書こうな!」みたいな話をしたことは皆無なのですが、自分や岩崎の書く言葉とシンクロする部分が多分にあるように思えて、歌っていて熱が入る曲のひとつです。
憧憬と現状のギャップ」とか、そういったテーマにピンとくるそこのあなた、きっと気に入ると思います。騙されたと思って再生ボタンをひとつ。

3. ほころぶよる

これも桑山が詞曲を担当しております。

バンドをこう何年もやっていると、自分たちにしかわからないターニングポイントみたいなものが生まれてくるものですが、出来上がった音源を聴いていると、この曲も間違いなくその一つだと感じます。

上に述べたことと若干重複しますが、我々は各々の曲のテーマをディスカッションしながら決めることは皆無だったので、初めてサビの歌詞を耳にした瞬間、図らずもこの曲が「ホームにて」と遠くないメッセージを内包しているように思えた時には、シンプルに鳥肌が立ちました。

音による感情の発露のさせ方が僕と桑山で違いつつも、共鳴する部分もきちんとある楽曲であり、このバンド内、ひいては聴いてくれるみなさんとの共通言語たりえる曲だと確信しています。

この作品をコンセプチュアルなものたらしめているのは、間違いなくこの曲によるところが大きいです。
可能であれば一人きりの部屋の中で、照明を落として聴いてください。



企画が延期になり、この作品が先立って出ることに関しては、メンバー三者三様、それぞれの想いがあります。
作品を出すからには何かしらの決定打として機能して欲しいという想いはどうしたってありますし、かといってあまり温め過ぎても機を失うようで、正直悩ましいところではありました。

ただ、僕からハッキリと言える理由としては、大切に作った楽曲に詰め込んだ熱量を、なるべく余すところなく、かつなるべく早く届けたかったというものがあります。

世の中が少しづつ「いつも通り」の形に戻ろうとしている昨今ではありますが、心の蟠りや取り留めのない憂鬱が完全に晴れてくれないことに辟易する瞬間もまた多くあるかと思います。そんな今だからこそ、僕らの曇り空みたいな楽曲たちが、少しでもあなたの力になれば、と願っています。

夏の終わりまでお互いの生活を全うできた暁には、ぜひともライブハウスで讃えあいましょう。kawairitsu企画がそんな場になることを、メンバー(きっと競演者も!)一同心待ちにしております。

疫病とか関係なく、季節柄風邪など多くなるかと思いますが、
あったかくして、美味しいもの食べて、どうかお元気で。

では、また近いうちに。

小島

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